冷たい雨の一日です。
今週末から一気に寒くなるようです。
体調管理には十分にご注意ください。

先日、梅毒の患者数が2年連続で4千人を超え、昨年をすでに上回ったことが分かりました。
現行の集計方式となった1999年以降では過去最多で、10月29日までに報告された患者数は4711人です。
国立感染症研究所によると、昨年までは大都市に患者は集中していましたが、今年は全国に広まってきています。
直近3ヶ月における人口100万人当たりの届け出数は西日本で高い傾向がみられています。
大阪の患者数は651人で東京の1466人についで2番目の多さですが、人口比を考えると高い感染率です。
岡山や広島の増加も目立っています。
当院でも今年度はすでに28人の新規感染者を治療しており、昨年度の患者数を上回っています。

梅毒は抗菌薬で早期に治療をすれば完治しますが、放置して進行すると神経や血管を侵し、脳や心臓に重い合併症を引き起こすこともあります。
妊娠中に感染すると、胎盤を通じて胎児に感染し「先天梅毒」になり、胎児が死亡することもあります。
近年は20代女性患者の急増に伴い先天梅毒の報告も増加しています。

梅毒は血液検査により容易に診断することが可能です。
疑わしい症状のある方は検査を受けるようにしてください。
ただ、症状が全くない無症候性梅毒も存在しますので、心配な方は積極的に検査を受けるようにしてください。

梅毒は感染後約1ヶ月は血液検査にも反映されず、診断できない時期があります。
検査時期にもご注意ください。
もちろん、その期間も人に感染します。

梅毒を含め性病は自分一人の問題ではありません。
パートナーをも傷つける非常に重要な病気です。

大阪市鶴橋駅前の石川泌尿器科では日本泌尿器科学会専門医、日本性感染症学会認定医が診察を担当します。
心配な方は是非受診ください。

石川泌尿器科