性風俗に関すること

性風俗の現状

インバウンドの急増と、積極的に受け入れる風俗店

インバウンドの急増と、積極的に受け入れる風俗店

日本の性風俗店を取り巻く状況が、大きく変わりつつあります。
近年のインバウンド(訪日旅行)の増加により、それまで外国人の利用を断っていた性風俗店が、軒並み受け入れ体制を整え、英語や中国語の説明文が載せられているホームページも散見されます。サービスのよさ、知らぬ土地でも一人で夜中に出歩ける治安、24時間営業がある利便性も、外国人による性風俗店の利用の増加に拍車をかけているようです。

あまり知られない世界の梅毒事情の関係

日本人は、「訪日旅行者が性風俗店を利用する」ということをイメージしにくいようです。日本人が海外で性風俗店を利用しているのに、その逆パターンの実態にはほとんど目が向けられていません。当然、そのことで発生するリスクも無視されてきました。
そんな中、近年国内で急増している性感染症が「梅毒」です。
日本での年間の梅毒新規患者数は戦後から減少を続け、90年代後半には1000人を下回っていました。ところが2017年には5000人を超えています。
これには、2000年以降も年間300~400万人の梅毒の新規患者が生まれる国と地域(アジア地域・ラテンアメリカ・カリブ諸島・アフリカなど)からのインバウンドに伴う性感染症の「持ち込み」が大きくかかわっていると考えられます。

日本人の性感染症への知識の不足

日本人の性感染症への知識の不足

性感染症は、膣性交(膣への陰茎の挿入)だけでなく、オーラルセックス(フェラチオ・クンニリングス)、アナルセックス、素股行為でも感染のリスクがあります。また、コンドームを装着しても感染リスクはゼロではありません。オーラルセックスによって咽頭(喉)に感染するものもあります。症状がほとんど現れない性感染症も多く存在します。
日本の風土として、性にまつわる話を家族やパートナーとすることは「はしたない・恥ずかしい」と捉えがちです。海外のように本来は親や大人が子に教えるべきことを、私たちは多くを同年代の友人から、またはインターネットの情報から得ることになります。
そうして身につけてしまった誤った知識は当然、性的接触の際の感染リスクを高めます。

性風俗店が謳う「性感染症対策」の危うさ

「月に一度、性感染症検査を受けています」と謳っている性風俗店も安全ではありません。たとえ検査が週一度、毎日であったとしても同様です。確実な感染の回避のためには、一人にサービスする度に検査を受けなければ意味がありません。そしてそれは、現実的に不可能です。

性的接触の感染リスクについて、詳しくは「感染についての誤解」をご覧ください。

院長が想うこと

院長が想うこと

起こるべくして起こった国内の梅毒患者の急増

「海外では以前から梅毒が流行している」「訪日客が増えている」「性風俗店はそれを歓迎している」「日本人は性感染症への『正しい』知識が不足している」となると、国内での梅毒患者の急増は当然の結果とも言えます。ただ、未だにどこか他人事のように考えている方が多いのもまた、現実です。

「治るから大丈夫」ではない

ペニシリン内服・注射は梅毒への有効な治療法です。しかし「治るから大丈夫」ではない、と現場で多くの患者様を診てきた私は言い切れます。
梅毒患者の中には、奥様やパートナーに黙って治療をしようとする方がいらっしゃいます。
ただ、梅毒の治療中はセックスができません。奥様やパートナーから疑いの目を向けられることは避けられないでしょう。そもそも、ご自身が梅毒になったのであれば、女性側にうつしている可能性を考え、自身の感染を告白し、性感染症検査の受診をすすめる立場にあるはずです。それでも、黙っていられるでしょうか?
そしてたとえ誰にも知られずに完治したとしても、将来、麻酔を伴う、梅毒とはまったく関係のない手術を行う場合などに、術前の感染検査で梅毒の抗体(梅毒は完治しても抗体が残ります)が見つかることがあります。いよいよ、ご家族に知られずにいることは難しくなります。

「人生」を守るための性感染症検査

梅毒やHIVなどに感染し、社会的地位や家族からの信頼を失った方を、数えきれないほど見てまいりました。「検査を受けずに女性と性的接触をする/検査を受けていない女性と性的接触をする」ことは、あなたにもそうなる可能性があるということを、忘れてはいけません。
ご自身とパートナー、家族の人生を守るため、症状が現れたときにはもちろん、たとえ症状がなくともパートナーが変わったときには、性感染症の検査を受けていただきたいというのが私の願いです。

石川泌尿器科院長 石川 泰章

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