2月下旬からHIV感染症陽性の患者さんが2例続きました。
全国的に、特に大阪では新規HIV感染者報告数は増加していますが、1つのクリニックで短期間に2例続けて陽性が出ることは極めてまれなことです。
2例ともに男性で、1例は同性愛者の方でしたが、もう1例は既婚者、いわゆるバイセクシャルの方です。
ただし、この方も男性との性行為で感染しています。

日本において10年前まではHIV感染は男性同性愛者か薬物使用者にほぼ限定される病気でした。
しかし、梅毒もそうですが、HIV感染者も女性が増加しています。
すなわち、男女間性交渉で感染する人が増加しています。

HIV感染症は無症状で経過する潜伏期間が10年前後と非常に長く、その間にも人に感染します。
無治療で放置すると免疫不全状態が進行し、エイズを発症します。
エイズを発症すると極めて予後は不良です。
HIV感染症は治療法の進歩により、その予後は著しく改善していますが、治ることはありません。
しかし、治療を続けることでエイズを発症し死亡することはほとんどなくなりました。

したがって、感染をいかに予防し、また、感染をいかに早期に発見するかが非常に重要です。

他の性病があるとHIVの侵入が容易となり、HIVに感染しやすくなります。
クラミジアに感染しているとHIVの感染率は約100倍増加すると言われています。
HIV感染症があると易感染性となるため他の性病にかかりやすくなります。

全ての性病が自分一人の問題ではありません。
パートナーなど他の人も傷つけてしまう病気です。

大阪市鶴橋駅前の石川泌尿器科では日本性感染症学会認定医が診察を担当します。

一人で悩まれずに是非受診ください。

石川泌尿器科