梅毒の患者さんが増えています。
最近、梅毒患者が増えているという報道がされました。
ここ数年で倍増しており、特に20~30代の若年層に増えています。
梅毒は「梅毒トレポネーマ」と呼ばれる細菌が感染しておこる病気で、性行為の際に皮膚や粘膜からうつり、やがて血行性に全身に菌が回り、様々な症状を引き起こします。
感染後3~4週間の潜伏期間をへて感染した部位に大きさ1cm程度のしこりができます。
一般に痛みなど自覚症状はなく、放置していても自然に消退します(第1期梅毒)。
約2ヵ月後に菌が全身に散布されると、全身の皮膚や粘膜に赤い発疹ができたり、発熱や関節痛などが生じたりします(第2期梅毒)。
ただ、症状が認められない無症候梅毒もあるので注意が必要です。
現在では脳や神経が侵されたりすることはほとんどありません(第3、4期梅毒)。
妊婦が感染すると胎児にうつり、成長期に角膜炎や難聴、特有の歯並びなどが現れます(先天梅毒)。
治療は現在もペニシリンが特効薬で、耐性菌の報告もありません。
1~2ヵ月の服用で完治します。
感染の有無は血液検査で容易に分かります。
しかし、感染してから抗体ができるまでに1ヵ月ほどかかり、その間は検査をしても見つからない場合があります。
梅毒に感染しているとHIVの感染確率が高いといわれています。
他の性病が感染している確率も高くなりますから、併せて検査をしましょう。
大阪市鶴橋駅前の石川泌尿器科では性病専門医が診察します。
性病は自分一人の問題ではありません。
一人で悩まれずに、是非受診してください。