8月の性病患者さんについて。
9月に入り朝晩は涼しくなってきました。
季節の変わり目ですから、体調管理には十分にご注意ください。
8月の性病患者についてご報告します。
淋菌感染症9例、クラミジア感染症17例、性器ヘルペス5例、尖圭コンジローマ3例、梅毒4例でした。
8月も梅毒の新規感染者が4例と流行が続いていると考えられます。
淋菌・クラミジア同時感染3例、梅毒・尖圭コンジローマ同時感染1例でした。
また、尿道・咽頭淋菌同時感染を2例認めました。
クラミジア感染症が増加していましたが、潜伏期間(無症状期間)が数ヶ月~1年以上になる場合があります。
7月~8月上旬にかけて感染した患者さんの来院が9月も増加するものと思われます。
淋菌の咽頭感染症例も2例認めましたが、クラミジアも含め咽頭感染の場合は無症状が大多数です。
また、風俗嬢の淋菌検査では子宮より咽頭の感染率が高いという報告もあります。
すなわち、オーラルセックスだけの風俗であっても性病は感染します。
素股行為は本番行為と同じで、極めて危険です。
性病を心配されている方は全ての症状を性病によるものと考えがちです。
性病以外の重篤な病気が発見された方もいます。
性病検査を受ける事は重要ですが、早計に性病と決めつけないようにご注意ください。
性病は自分一人の問題ではありません。
いつ被害者になるかもわかりませんが、いつ加害者になるかもわからない病気です。
パートナーをも傷つける非常に重要な病気です。
心配な方は検査を受けるようにしてください。
大阪市鶴橋駅前の石川泌尿器科では日本泌尿器科学会専門医、日本性感染症学会認定医が診察を担当します。
性病も他の病気と同様に診察には豊富な経験と新しい知識が必要です。
一人で悩まれずに、是非受診ください。