3月の性病患者さんについて。
3月の新規の性病患者さんについて報告します。
淋菌感染症9例、クラミジア感染症22例、性器ヘルペス9例、尖圭コンジローマ11例、梅毒6例、毛じらみ症1例でした。
うち、淋菌・クラミジア同時感染4例、性器ヘルペス・クラミジア同時感染1例、性器・咽頭クラミジア同時感染1例、性器ヘルペス・尖圭コンジローマ同時感染1例でした。
新規の梅毒症例も6例と増加しており、1例はHIV感染者の発症でした。
3月26日のブログにも書きましたが、3月はこの数年で最多の性病患者さんが来院しました。
性病の発症には潜伏期間がありますので、1月~2月上旬に感染された方もおられます。
しかし、3月以降のコロナウイルスによる自粛要請が出ている中での感染が大多数を占めていました。
また、梅毒症例の増加、複数感染症例の増加も認めました。
この結果は20年以上性病を専門に診察している私にも驚きの結果でした。
自粛要請により、逆に一人での時間が増えたことにより感染の機会が増加したとも考えられます。
4月7日、今日にも非常事態宣言が出される予定です。
いろいろな業種、行動にも営業自粛が要請されると思われます。
しかし、法的な強制力はありませんし、風俗業界がどれぐらい自粛するかは予測不可能です。
当然、自由恋愛を妨げることはできません。
一人一人が自覚のある行動をとるしかないと考えます。
性病は自分一人の問題ではありません。
大切なパートナーをも傷つける非常に重要な病気です。
心配な方は是非検査を受けるようにしてください。